エンディングドレス_岩手_アムールドクチュール

エンディングドレスのつもりが

70歳 女性

令和の年号が変わる年に、古稀を迎える私は、これを機にエンディングノートを作ることにしました。

人生を振り返って、いろいろな思い出を書き留め、もう、使わないものは全部処分をして、なんだかとってもスッキリしました。

もう、特に必要なものも、欲しいものもない。

何も買うものがない・・・というのも、なんだか寂しいものだなぁと思うようになりました。

そんな時に、エンディングドレスの事を知りました。

私の最後の買い物に、「エンディングドレス」が欲しい。

ア・ムールド・クチュールのドレスを見た時に、なんてきれいな素敵な色なんだろうと思いました。

生前にエンディングドレスを買うというのもありだと思い、思い切って購入しました。

届いたドレスに胸が高まりました。ものを買ってこんな気持ちになったのは何十年ぶりでした。
似合うかに合わないかというより、このシルクの手触りと、羽衣のように光の具合で色合いが変わる優しい色。
「こんなドレスを着て天に昇れるなら幸せだわ」と思いました。

その時まで、とっておこうと思ったのですが、とっても着心地が良くて、実は毎日着て寝ています。

毎日、幸せな気持ちで休むことができ、快適な日々をおくっています。
ここ10年来の、大変満足した買い物となりました。

お迎えが来るときには、また新調したいと思います。